自炊してみた正直な感想と未経験者へのアドバイスを記す。

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これで部屋の物が減って、iPadさえ持ち歩いていればどこでも本が読める。快適すぎるぞ!と意気込んで始めた自炊。一度はやったものの、どうにも次が続かない。ブログも裁断編までは書いたものの、スキャンする部分については書けずにいました。

理由は明確です。自炊って面倒なんですよ。。 私の使った道具などを交えそのあたりを正直に書いていこうと思います。合わせて、こうすればもっと上手くいくよというアドバイスも書いておきます。

自炊のための道具は効率を最優先すべき
私の場合、カールのディスクカッターDC-210Nを選択したのですが、この場合裁断機を置く場所は確かに少なくすみます。しかし、裁断能力は低く1度に40枚程度。ですので、手なりなんなりで細分化した上でカットする必要がありました。この手などでバラすという行為が心理的にもハードルをかなり上げてしまったように思います。正直失敗でした。後から知ったのですが、収納にも裁断能力にも優れた”Durodex 200DX”という機種があり、こちらを選択しておけばまた違った状況になったかもしれません。

この機種であれば一気に裁断できるし、バーを下げて収納できることから、思ったほど収納スペースを取らないと思います。価格は高いですが、やはり効率を重視し、心理的ハードルを下げたほうが良かったなと思います。

また、スキャナーも”ScanSnap S1300i”という機種で、1度のスキャンで、最大10枚程度しか取り込めません。非効率であることは間違いなく、自炊をする気にはなれませんでした。(自炊を主目的に購入したものではないですが・・・)
自炊ということであれば、間違いなく最新の”ScanSnap iX500″をオススメします。こちらであれば、一度に50枚まで一度に取り込めるため、手間は少なくすみます。

急いでいる時や複数の本を見比べる時には自炊は向かない
OCRを使えば印刷物の文字を電子データとして取り込んでくれますが、現段階では期待できないレベル。
となると、データ内検索をして即時に目的のページにアクセスするのは難しいです。 人は今までのやり方に慣れていて、辞書のような分厚い資料でなければ紙でペラペラめくった方が早いように思います。ページを一覧で表示できても、人はおおよそのページ数などを目と本の厚みと二つ感覚で覚えているため、電子上で探すとなると触感がわからず検索速度は落ちてしまいます。

また、iPadなどのデバイスは画面サイズは変えることができず、複数の資料をみようとするとスペースが限られるため、視認性は落ちてしまいます。例えば技術書。自炊データの場合、基本的にはひとつの本しか表示することはできません。見比べる場合は何度もデータを立ち上げ直す必要があり、どれがどれだかわからなくなります。紙だと、無限のスペースに本を並べて見比べられるため、わかりやすい。やはり紙媒体の方が優れていると感じました。

自炊は急を要さず、たまにみるものには向いている
見ない本を保管しておくにはスペースが必要になります。そういう、ほとんど見ないが捨てるには惜しい本が自炊には向いていると感じました。そうなると、自分でデータ化する必要はないので、ゆっくりと自炊サービスの業者に任せる方がいいのではないかと思います。初期費用もなく、必要な時に任せればいい。それでも十分です。

まとめ
本は読みたい時にはすぐに読みたいもの。紙媒体のものはすぐに自炊せず、紙のまま読む方が良いです。
自炊は「もう読まない、けど捨てれないな」という時に行えばいいと思います。何が何でも電子化だという方は、とにかくお金をかけて手間を減らすのが鍵。中途半端な気持ちなら手を出さない事をオススメします。
それよりなにより、最初から電子化されてればいいんですけどね。そのためには今ある電子書籍を購入して自分たちで市場を育てていくしかないのかなぁと考えたりしています。

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