戦術リストランテ -城福浩の考え方-
2012/10/12
もっとサッカーに詳しくなりたい。いつかはサッカー解説者のように試合中にプレーの分析ができるようになりたい。そんな想いをずーっと持っていまして、ちょこちょこ本は買って読んでおります。
その1つが戦術リストランテという本です。この本はfootballistaという海外サッカーの週刊誌のコラムを集めたもので2011年の9月に発売された本です。
名前の通りサッカー戦術を理解する目的で買ったのですが、その中に現在ヴァンフォーレ甲府の監督である城福さんのインタビューがあり、それが面白かったのでご紹介。話としては選手のマネジメントについてなんですが、職業や競技なとが違っても、人を扱うという事に関しては普段の自分たちの仕事と変わりがないんだなーというところが面白い。
考えを文字に起こすことの大切さ
城福さんがナショナルトレセンコーチを務めていらっしゃった頃、指導者用のテキスト作りを作っていらっしゃったそうです。最初は、「サッカーなんて言葉やテキストじゃない。こんなものはサッカーをしないやつが書きたがるんだよ」と思っていらっしゃったそうです。しかし、作業をされていく上で「揺るがないベーシックなものは何か?」や「戦術とは何か?」といったコトをあらためて考えさせられたそうです。要は自分の考えが整理されたということだと思います。
城福さんがナショナルトレセンコーチを務めていらっしゃった頃、指導者用のテキスト作りを作っていらっしゃったそうです。最初は、「サッカーなんて言葉やテキストじゃない。こんなものはサッカーをしないやつが書きたがるんだよ」と思っていらっしゃったそうです。しかし、作業をされていく上で「揺るがないベーシックなものは何か?」や「戦術とは何か?」といったコトをあらためて考えさせられたそうです。要は自分の考えが整理されたということだと思います。
選手を育成について
本の中では、城福さんは「裏切り」や「驚き」で相手に物事を伝えると表現されています。具体的にはロジック(理論)で説明していくとのこと、例えば、シュートをふかした選手に頭ごなしにいうのではなく、2手前、3手前のプレーがどうだからシュートが枠を外れたと説明するそうです。そう説明することで、相手は自分の中にない考えを得ることによって、同じミスをしなくなるそうです。34歳のベテランンのアンカー(ボランチとディフェンスの間のポジション)の選手が、ボールをとったら横パスを毎回していたのに、新しい考えを得ることにより、自分でドリブルして前に進むなどの動きをはじめるようになる。人の成長に年齢は関係ないというエピソードでチョット嬉しくなりました。
チームに自分の意図を伝える時の方法
中心選手に伝えるそうです。例えば試合に出れない選手に怒鳴っても仕方なくて、それだと「だからお前は試合に出れないんだ」と捉えられかねない。FC東京時代は石川選手や今野選手などの本丸に伝えていたそうです。こういうのもチーム運営という観点では大事なことなんだよなぁと感じさせるお話でした。
もちろんこの本は戦術のことが中心に書かれています。第一章ではなぜ1トップが増えたのかという事が書かれていて、そういうことかぁと理解することが出来ました。ディフェンスや対戦相手の事情もあってあのようになったのかと理解することができます。日本代表も1トップを採用してますし、一度理解しておくと、話のネタにもなると思います。詳しくはこの本を読んでみてください。 面白いですよ。